澳门永利会平台

美術学部 美術科

日本画専攻

Japanese Style Painting "Nihonga"

岩絵具の輝きが魅了する

日本画における絵画表現は千数百年前から連綿と積み重ねられている伝統的なものです。日本画は、鉱石を砕いて作った岩絵具等を接着剤である膠(にかわ)と混ぜて画面に描いていく絵画表現です。岩絵具の持つ輝きに魅了された学生が日々制作活動に励んでいます。
日本画専攻では、1学年の学生合計10名に対して、6名の常勤教員と30名以上の非常勤講師による1対1の個人授業によって伝統的な絵画表現を幅広く深く学び、学生の多様な「夢」を叶えていきます。

3つのポリシー

カリキュラムCurriculum

日本画に必要な基礎力を養成する

1年次?2年次には日本画表現における基礎的な技法の習得をします。動物?植物?風景制作等の課題を通して、膠、絵具、紙、筆等の材料研究を行います。また古典絵画の模写によって日本画の伝統的な色彩や線描表現を学びます。3年次には個人の発想力や取材を必要とした応用的な制作に入ります。4年次には学部の集大成として卒業制作を行います。大画面の制作を行う事で各自が作品発表の指針を模索し、より専門的な日本画表現を目指します。

1年次 日本画実技Ⅰ

植物制作Ⅰ/Ⅱ

植物の制作を通じて日本画技法の基礎を学ぶ。

動物制作

動物の制作を通じて生き物の骨格や動作などを活かした表現を学ぶ。

風景制作

夏休み期間に風景スケッチを課題とし、その写生をもとに制作を行う。

臨模

古典絵画の筆法を学ぶ。

裸婦制作

裸婦デッサンをもとに日本画の人物表現を学ぶ。

絹絵制作

絵絹の扱い方と、雛人形を課題として日本画の様式美や平面描写を学ぶ。

自画像制作

自画像を通して人物表現の研究を行う。

2年次 日本画実技Ⅱ

植物制作

植物の精密写生をもとに制作を行う。

植物絹絵制作

植物写生及び制作を参考にして、絹本に基底材を変えて制作を行う。

人物と植物の組み合わせ

植物写生とデッサンをもとに人物との画面構成の基礎を学ぶ。

古典絵画研究

「信貴山縁起絵巻(国宝)」を課題として現状模写を行うことで、古典絵画の表現や技法を学ぶ。

風景制作

夏休み期間に風景スケッチを課題とし、その写生をもとに制作を行う。

群像制作

2人以上の人体を構成し制作する。

人物自由制作

人物を発想豊かに構成し制作を行う。

3年次 日本画実技Ⅲ

人物制作(裸婦)

人物における日本画の表現方法を研究する。

想定課題研究

テーマに従って、自由な発想で制作を行う。

古典絵画研究

「一遍聖絵(国宝)」を課題として現状模写を行うことで、古典絵画の表現や絹本の技法を学ぶ。

風景制作

風景における日本画の表現方法を研究する。

人物制作(コスチューム)

自分が表現したい自由な発想で制作する。

古美術研究旅行

関西の寺社仏閣の障壁画の伝統的な絵画表現を研究し、さらに材料製作工房を訪れ、絵具?紙?墨の製造現場で材料の知識を深める。

古典と現代の組み合わせ

古美術研究旅行で研究した内容をもとに古典的要素と現代的なものを自由な発想で構成する。

4年次 日本画実技Ⅳ

人体デッサン

裸婦のデッサンを行う。

自由制作

卒業制作に向けて150号の自由課題で制作し卒業制作展にて発表する。小下図の研究会と外部専門家による中間講評会を行う。

卒業制作

4年間の集大成として、150号の自由課題を制作する。

材料研究

表具技術者による裏打ちの専門実技や、絹に描く技法の基本と応用、日本画の絵具や和紙についての専門知識についての講義など、実技と知識について組み合わせて専門技法と知識を学びます。

金箔?截金実習

金銀箔の取り扱い方の基本を、実技を通して学びます。また絵画技法への応用も1年次から実習を行います。またさらに高度な装飾技法である截金について、専門家を招いて実技を学びます。

人体デッサン

1年次から4年次までに毎年、前期と後期の複数回に人体デッサンを行い、描写力を養います。また前期に彫刻の専門家を招いて、日本画の視点に捉われないデッサンの基本を学びます。

古典絵画研究

1年次から3年次にかけて、古典絵画の模写を通して、文化財保存修復研究所で得られた研究成果を基に筆法や彩色方法を学びます。また古典絵画の思想や材料について座学を通して学びます。

教員Faculty members

非常勤講師一覧

教育研究指導員 宇城翔子 大村有香 渡邊亮平

在学生の声Voice of Students

入試情報
Admission Information

日本画専攻では、総合型選抜、一般選抜を実施しています。学部入試(美術)

入試過去問題?合格者(入学者)作品(美術)

卒業後の進路Career path after graduation

院展?日展?創画会?個展などをはじめ、教員、企業、アニメーション業界等と幅広く活躍しています。

作家

院展、日展、創画会、個人活動、イラストレーター、漫画家、表具師、版画家、漆芸家、映像作家 など

教員

澳门永利会平台美術学部日本画専攻、澳门永利会平台文化財保存修復研究所、東京藝術大学美術学部絵画科油画、東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学保存修復日本画研究室、上越教育大学、名古屋学芸大学短期大学、愛知産業大学、名古屋芸術大学、名古屋造形大学、京都芸術大学、名古屋市立工芸高等学校、愛知県立旭丘高等学校美術科、東邦高等学校美術科、岐阜県立加納高等学校美術科、三重県立飯野高等学校、他小?中?高等学校多数

就職

愛知県委託事業模写班、名古屋城本丸御殿障壁画復元模写、河合塾、画塾経営、松坂屋、メナード美術館学芸員、万葉文化館学芸員、瀬戸市美術館、スタジオジブリ、小倉工房、サンゲツ、スタジオワイエス、テレコムアニメーションフィルム、舞台美術、鳴海製陶、コナミ株式会社 など

進学/留学

東京藝術大学大学院美術研究科修士課程、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程、文化庁派遣在外研修員、セントラル?セント?マーチンズ(イギリス)

活躍する卒業生?修了生